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「岐阜の自然考」をめぐる旅

見て知ることが第一歩。あふれだす身近な自然への愛情を18名の執筆者が語るエッセイ『岐阜の自然考』。その舞台をめぐる旅に出ます。

里山の記憶・コバノミツバツツジ

植物

春です。新緑の美しい金華山
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「自然考」に京都国際会議場の窓から見えるコバノミツバツツジ群落の話があり、検索して見るとおおっ、これはなかなか壮観です。ミツバツツジといえばもちろん金華山でしょう。「自然考旅」とは関係無く、人づてに「見事」と聞いていたミツバツツジを見にツツジ登山したいな~と以前から思ってました。思ってましたが、気温が20度を超すころになると途端に登山の意欲を無くすのです。

 

あとミツバツツジのオススメは鼻高コースらしいのですが、その鼻高コースにある「これ」。
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これがどうにも苦手で(極端に高所恐怖症)。しかし1年間の期間限定企画、いまを逃すと今年以上にモチベーションが上がるときは(たぶん)二度と訪れません!

というわけで来ました。じゃん。鼻高コース。
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中腹の、視界が開けてくるあたりから、新緑の中にミツバツツジの鮮やかなピンク色が目に飛び込んで来ます。

山頂から、めい想の小径に下ってすぐのビューポイントのあたり。
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たくさん咲いてました。ちょうど見頃だったようです。

岐阜城をバックに。
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見事ですね~。きれいですね~。頑張ってハシゴを登った甲斐がありましたね~。

アカマツがあまり見られなかったのが気がかりですが、里山の荒廃が懸念される的な方向で記事をまとめるとしましょう・・・とか思いながらコバノミツバツツジのことを色々掘り下げて行くうちに、衝撃の事実が浮上しました。(実話です)

なんと、ミツバツツジとコバノミツバツツジは別物でした・・・・・・!
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なぜ今気づく!!」というみなさんのツッコミが痛いです、胸に突き刺さります。ネタじゃなくて真剣に、コバノミツバツツジを略してミツバツツジと言うのだと思ってました。どうしましょう。死にそうです。頑張ってハシゴ登ったのに。みなさんご存じかもしれませんが一応解説しておくと、おしべが5本(稀に6本)なのがミツバツツジ、10本で葉がやや小振りなのがコバノミツバツツジだそうです。いやー勉強になりますねー。というかこのへんのことは自然考のミツバツツジ(P.39)」の項にちゃんと書いてあります(遠い目)。

いつもお世話になってるぎふネイチャーネットさんのHPにも記述がありました。そうかーファミパで見られるのか。というわけでじゃん。岐阜ファミリーパーク。f:id:aquatottotoday:20160412120757j:plain
ここ岐阜市なんですね。最近知りました(関だと思ってた)。ここも、子らがまだ幼いときお弁当持ってよく来ました。今ではDSに夢中の子らも、何時間でも飽きることなく、奥の遊具で日が暮れるまで遊んでたなぁ。。

さてコバノミツバツツジですが、上の写真左手の小山の遊歩道を行くと、林の中にたくさん見られました。
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少し見頃は過ぎているようでした。今年はサクラやシデコブシと同様に、開花が早めのようですね。

こちらがコバノミツバツツジです。
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パッと見で、おしべの数が全然ちがいますね~><

ミツバツツジの仲間は葉が付く前に花が咲きます。葉が展開し始めるのは開花途中から開花後だそうな。
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こんな風に三枚の葉をつけるのがミツバを冠する名の由来。

こちらはヤマツツジ
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花と葉が一緒についてますね。公園とかによくあるタイプのツツジもそうですよね。

そしてこちらには自然考の記述の通り、たくさんのアカマツが見られました。
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「日当たりの良いアカマツ林の林床には、コバノミツバツツジヤマツツジモチツツジなどツツジ科の植物が見られる(自然考より)」とのこと。落ち松葉や枯れ枝が燃料として利用されることがなくなり、土壌の富栄養化が進んだことでコナラなどの林に遷移してしまい、「アカマツ林は衰退の一途をたどっている」そうな。

アカマツ豆知識。山野に生えるのがアカマツで、海辺で見られるのがクロマツ。マツタケが生えてくるのもアカマツ林ですね。岐阜県北部から山県にかけてはかつてマツタケの名産地だったそうな。アカマツの葉は柔らかくて、触っても痛くないことから「雌松(めまつ)」と呼ばれるそうです。体当たりが身上の自然考旅、では実際に触ってみましょう。
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うん、痛くない。前戯で言ったら甘噛みレベル。

今なにか邪念が横切ったような気がしますがスルーしましょう。さらに「岐阜市 コバノミツバツツジ」でググると「延算寺」というのがヒットしました。現場に急行してみますと、
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自然考旅の宿敵、「あの看板」が・・・・・・!

延算寺のコバノミツバツツジ群落、岐阜市の指定天然記念物だったのですね。本堂の裏手の辺り、この時はちょっと盛りを過ぎてしまっていたようですが、満開の頃はさぞ見事なことでしょう。
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斜面には石仏さまがたくさん安置してあって、登れるようになっています。
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群生地、お寺の方によってきちんと手入れされているようでした。明るくて静謐で、心が浄化されていくようです。

延算寺さんの前の道沿いにも群生が見られました。上の方、わかります?アカマツがたくさん生えてますね!
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この道、三田洞方面に抜けられる、とどなたかのブログに書いてあった気がします。コバノミツバツツジを見がてら、ドライブしてみましょう。

・・・と思ったら、車1台分の幅しかない荒れた山道でした。しかも側溝があるタイプ。
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対向車が来たらどうしよう、後ろから煽られたらどうしよう・・・と思うと、コバノミツバツツジどころではなくなりました。

ご覧ください、カーナビの画面がナスカの地上絵のようです・・・!
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幸いにも、誰にも出くわすことなく三田洞へ抜けることができました。ちなみに処々に待避所がありますので、フツウに運転できる方ならそんなに恐れる必要はありません。

最後にもう一箇所。じゃん。だるまのお寺・大龍寺です。
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シュレーゲルアオガエルの声が響き渡ってのどかな風情。

ご覧ください、斜面一面コバノミツバツツジです。圧巻!
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手前は墓地ですが。
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この密度、京都国際会議場にも負けていないかもです。
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新緑と、紅紫のグラデーション、まさに春爛漫の光景ですね!

アカマツ林とともにその姿を消しつつあるというコバノミツバツツジ
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春、里山を散策される際はぜひ探してみてくださいね♪


コバノミツバツツジ 里山アカマツと共生
「岐阜の自然考 ふるさと ぎふの多様ないきものたち」P.131

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難易度:★☆☆☆☆

f:id:aquatottotoday:20160129153105p:plainコメント:
岐阜市では毎年4月上旬から中旬に見られます。延算寺の群落は岐阜市指定の天然記念物です。大龍寺墓地の東側斜面は圧巻。岐阜ファミリーパークはスポレクゾーン側、芝生広場北側の山林に見られます。遊歩道があります。三箇所とも駐車場・トイレあり。
ミツバツツジ(P.39)は金華山登山道・鼻高コースの中腹、めい想の小径の上部・ビュースポット付近に見られます。少数ですが、コバノミツバツツジも混在しているようです。