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「岐阜の自然考」をめぐる旅

見て知ることが第一歩。あふれだす身近な自然への愛情を18名の執筆者が語るエッセイ『岐阜の自然考』。その舞台をめぐる旅に出ます。

迷彩模様の宝探し・カゴノキ

今回のテーマは「カゴノキ」です。植物には疎いもので、カゴノキなんて初めて聞きました。「幹の樹皮がだえん形にはがれ、その跡がまだらの鹿子模様であることから(『自然考』より引用)」鹿子の木=カゴノキ、と呼ばれるようになったそうです。ネットなんかで画像検索して見るとなるほど美しい、可愛らしい木です。今回は場所もハッキリ「長良川左岸道路、金華山トンネルを東に抜けた長良川沿いの道路」と書いてあるので楽勝です。サンダル履きでOKでしょう、と思ったけど一応スニーカー履いて行きます。しかし金華山トンネル付近・・・よく通るけどそんな木あったかなぁ?

 

車は河川敷の無料駐車場(岐阜公園第三駐車場)へ。
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まだ寒い時期だったので駐車場を入口と反対方向へ歩いてもなんとか道路に出れますが、夏場は草が茂ってムリかな。

ちなみにこの駐車場の入口に、岐阜マニアック名所・水門兄弟の弟ロボがいます。
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兄ロボは、岐阜公園の堤外第一駐車場のらせんの歩道橋があるとこね。

鏡岩水源地を覗いたりしながらトンネル沿いの川側の道をテケテケ歩いていくと、トンネルの東端に出ます。
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探索開始です。ワクワク。

ん?なんかそれっぽい木全然ないんですけど。。。
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河原もこのへんで消滅。あれー今回まさかイキナリの敗退?!もしかして伐採されちゃったとか!?と不安になりながら上流方面へ歩いていくと。

あ!
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あった!これだこれだ!

カゴノキです!!1本目発見ーーーー!ギャーうれしー!
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毎度のことですが、植物好きでもないのに興奮度MAXです。ガイドブックに載ってないマニアックなものを探し当てるのがこんなに楽しいとは、我ながら驚きです。

川側の崖を覗きながら歩くと、見事なカゴノキが次々と現れます。
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カゴノキ!

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カゴノキ!!

ご覧くださいこの見事な迷彩模様!
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なんでこんな風になるんでしょうね!?こんな美木がこんな身近で見られるなんて驚きです。

ちょっと待って!この崖って本来道路を隔てた山側と繋がってたはずよね!?f:id:aquatottotoday:20160309094803j:plain
と振り仰いでみると、

ウワーーーー!
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山の斜面に見事なカゴノキの大木が!!!

遠目にもハッキリわかる鹿子模様。結構たくさん生えています。まさにこのあたり一帯、一大カゴノキ群落の様相!
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山側の巨木、真下から観察したい・・・

けどこれはムリ。危険度は鏡岩の比じゃない。そもそも路側帯が「無い」。
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しかしこれは何度通っても、車からだと絶対気づかないですね。この道、みんな結構飛ばします。

根元から写真撮りたくなってきました。
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うーんどこかに降りれる場所ないのかな~と探しつつ歩いていると、

あら。
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あっという間に鵜飼大橋まで来てしまいました(・ε・)ノ

おや。ガードレールが切れている箇所が。
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ウェ~イこれはここから降りろと言うことですね・・・(涙)このあたりまで来ると川面までの高さもそんなにありません。あぁっ今日サンダル履きだったら!サンダル履きだったら!「ムリです。おしまい。」で済んだのに・・・!

イバラの棘に引っかかれ、ヌスビトハギの種だらけ・センダングサの種まみれになりながら道無き道を下流のカゴノキ群落に向かってグイグイ進みます。もー今日はそういう日じゃない予定だったのにー。
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難所。ちょっ、これどうやって越えるの。。。

なんとか辿り着きました。
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おー!素晴らしい!やっぱり木は下から見上げるのが良いですね!

樹皮の鹿子模様、ほんとにステキです。
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『自然考』には「さまざまな樹木の中にこの鹿子模様を見つけると、その日一日楽しく過ごせる」って書いてありますが、大袈裟でなくホントその通り!その気持ち、よくわかります。カゴノキって一本一本に表情や個性があって、「おっ、これはなかなかの美木ですぞ」「ややっ、この奥ゆかしい感じ、萌えますなぁ」などと、脳内で(なぜか)オタク風の品評会が始まってしまいます。植物相手にこんな気持ち初めて。

もっと下手(しもて)に行きたいんだけど、f:id:aquatottotoday:20160309094811j:plain
うわぁ。これはもうムリ・・・そろそろ帰ってよろしいでしょうか。

道路に戻り、カゴノキを眺めながら、来た道を引き返します。
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通るたびいつも気になってたけど場所的に入りにくかったお食事処「かじか」。反省会と称して(1人なんだけど)寄ってみませう。

菜めしでんがく定食。1,050円なり。80円じゃなく50円てとこに良心を感じます。
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とうふがフルフルでとても美味しかったです。菜めしとサラダ・小鉢・茶碗蒸し・赤だし付きでおなかいっぱい。民芸茶屋っぽい内装も、懐かしい気持ちになります。店員さんもとっても気さく。

うーん。ここで終わってもいいんだけど。やっぱり・・・やっぱり『自然考』のあの一文が気になります。

金華山ではお城付近の遊歩道沿いにも1本が自生している。」

・・・・・・・・・・・・。

えー!
行くの?
行っちゃうの?
やっぱり行かないとダメなのーーーーっ!?

というわけで来ました、じゃん。
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金華山山頂。久々の山登り。

標識ついてました。
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お城のすぐ手前のとこでした。
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恐らく・・・何度も・・・見ているハズ・・・価値を知らないというのは恐ろしい。

ちなみに山頂にはこの1本だけではなく、この遊歩道の下の「岐阜城本丸井戸」あたりにもたくさん自生しているのを発見しました。
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たくさんの木々の中にこの樹肌を見つけるとテンション上がります。金華山にお越しの際は、ぜひ見つけてみて下さい♪


金華山のカゴノキ 大きな群落は地域の宝
「岐阜の自然考 ふるさと ぎふの多様ないきものたち」P.106

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難易度:★☆☆☆

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お車は河川敷の無料駐車場(岐阜公園第三駐車場)に駐車が便利です。金華山トンネル東端から鵜飼大橋の付近まで、山側・崖(長良川)側共に、たくさんのカゴノキが自生しているのが見られます。特に山側の巨木は見事。歩道の幅は狭いので、背後からの自転車に注意しましょう。金華山山頂では岐阜城の手前のあたりに標識がかかったカゴノキがあり、葉の観察も容易に出来ます。ロープウエーを利用しても訪れても良いでしょう。