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「岐阜の自然考」をめぐる旅

見て知ることが第一歩。あふれだす身近な自然への愛情を18名の執筆者が語るエッセイ『岐阜の自然考』。その舞台をめぐる旅に出ます。

潜入せよ・鏡岩

地形・地質

今回ご紹介する「鏡岩」。「へーそんなのあるんだ。見たいな」と思ったのがそもそもこの企画の始まりです。というワケで第4回にしていきなりクライマックスを迎えてしまいました。この後どうしましょう。

 

岐阜市長良から長良川右岸道路を上流へ向かって走」り、「千鳥橋を過ぎた辺り」の「短いトンネルを越えた辺りの山肌」(カッコ内は『自然考』より引用)にそれはあるらしい。Googleストリートビューで事前にアタリをつけてみたのですが、なんとなく嫌な予感。

というわけで現地へ行ってみました。
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あったー!ここだー!
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・・・・・・やっぱり。

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入れませんでした。

連載当時はフェンスなかったみたいですね。金網ごしに中を覗いてみましょう。ひょっとして、外から見えたりする?
f:id:aquatottotoday:20160225145516j:plainうわっ、なんかハシゴみたいなのが見えるんですけど(((( ;゚Д゚)))

ていうか、
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路側帯狭ーーっ!車近ーーーっ!阪急中津駅のホームより怖いがな。

ちょっと待って!看板になんか書いてあるわ!
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見学のため中へ入りたい方にはカギをお貸ししますので、左記までご連絡ください」。え!入れるんだ!カギ借りればいいんだ!イヤッホー!

というわけで来ました。じゃん。
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岐阜市教育委員会

3Fの社会教育課でカギをお借りします。名簿に名前を書いて、返す日と、緊急連絡先(返却後に破棄されます)だけ伝えておきます。どれくらい見学申込ありますか?って聞いてみたのですが「う~ん。年に数回くらいですかね・・・」とのことでした。年に数人しか見ていないとは、素晴らしいレア文化財!これは自慢できます。
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カギげっと。

大袈裟かな~と思いながら、山登りの装備できました。
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山靴で正解でした。あと滑り止め付きのグローブあると良いです。

入口の扉、かんぬきを掛けないと道路に向かって開いてしまいそうなのですが、フェンスの内側から閉めるの結構大変。なのでロープなどを持って行くと良いでしょう。
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外した南京錠は掛けっぱなしにしておかずに持って入ること。万が一外から閉められたらやっかいです。

ではハシゴを登りましょう。
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時折「カラカラッ・・・」と、小さくないタイプの落石の音が聞こえてビビります。

ハシゴを3本くらい登りますと、
f:id:aquatottotoday:20160225145525j:plain巨大な一枚岩が目の前に・・・!


これだーっ、これです鏡岩です
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圧巻!巨大過ぎる上にこの場所、幅80cmくらいです。28mmのレンズでは全体が収まらない!あぁっ、光ってる光ってる~。シカマイアの時と同じく、特に地質学ファンでもないのに猛烈に感動。

見て下さい、誰かが磨いたように断層面がつるつる・スベスベです。
f:id:aquatottotoday:20160225145526j:plainこんな風に光沢を持った断層面を地質学用語で「鏡肌」と呼ぶそうです。とっても硬くて緻密な岩盤が断層運動で摩擦されると、鏡肌ができるんだって。スケールがデカすぎ!!そもそもこの石チャートって言うんですけど、金華山のチャート層、「2億年以上も前に太平洋の真ん中に堆積した放散虫の遺骸が降り積もってできた(『自然考』より引用)」って言うからスゴすぎるよね。目の前に「時間」を突きつけられてるみたい。なんかこう、威張ってるけど人間なんてちっぽけではかない存在だなーとしみじみ思ってしまいます。

奥のハシゴが岩の表面に映ってます。
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「鏡」の呼び名も大袈裟じゃないですね。一笈庵さんは「幾千代も」と詠んでますが、残念ながらこの鏡面は徐々に風化していくらしいです。

鏡岩と呼ばれる「鏡肌」を持つ岩は全国にあるようですが、岐阜市の鏡岩はスケールも迫力も最大級だそうな。
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この横向きに走る線が、条線(断層が動いたときに出来る傷)でしょうか。岩を鏡にしてしまうほどの大地のパワーに圧倒されます。

正午のようす。
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『自然考』と同じ写真が撮れました(゚∀゚) 真夏の方が、もっと陽が差しているかもしれませんね。


たっぷりと(2時間くらい居たw)悠久の時のロマンに浸り地球の歴史に思いを馳せ、謙虚な気持ちになったところで、さてでは帰・・・
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・・・・・・・・・ちょっ、これどうやって降りよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



圧巻スケール、鏡肌岩盤
「岐阜の自然考 ふるさと ぎふの多様ないきものたち」P.27

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難易度:★★☆☆☆

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入口のカギは一本しかないそうなので、貸出中じゃないかどうか、事前に岐阜市教育委員会・社会教育課さん(058-214-2365 南庁舎)に問い合わせてから借りに行った方が良いでしょう。上流方向に少し行ったところに広い路側帯がありますのでそこに駐車できます。現地へは汚れてもよい服装・履き慣れた靴で行くことをオススメします。とにかく狭いので、撮影には広角系のレンズがあると便利。