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「岐阜の自然考」をめぐる旅

見て知ることが第一歩。あふれだす身近な自然への愛情を18名の執筆者が語るエッセイ『岐阜の自然考』。その舞台をめぐる旅に出ます。

季語は春だけど・冬のオタマジャクシ

爬虫両生類

2月初めのある日。
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凍てつく寒さの中、関市のとある公園の水場をフト覗いて見ると。

巨大オタマジャクシが!

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ギャース!
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いっぱいいるーーーーー!!

夏のイメージの強いけど俳句の季語は「実は春」のオタマジャクシ。真冬でも見られるってご存じでしたか?わたしは最近まで知りませんでした。『自然考』では異常気象や気候変動への懸念と絡めて語られている「冬のオタマジャクシ」の項ですが、今回の自然考旅は本来の生活史として冬に見られるオタマジャクシで行きましょう。今回は突撃は少なめ。

冒頭の巨大オタマジャクシは「ウシガエル」。成体になるのに1~2年かかるため、越冬することになります。特定外来生物です。採って(生きたまま)運んだり、飼ったりしてはいけません。
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寒さの余りひっくり返っていますが・・・生きています。

幼生で越冬するカエルとして紹介されているもう一種、ツチガエル。こちらは在来種です。
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全部ではなく、ツチガエルの幼生のうちの一部が、その年に変態せずに幼生のまま越冬するそうです。乾田化の進行と共に、愛知県の平野部ではほぼ絶滅と言われるツチガエルですが、うち(愛知県一宮市)の近所の田んぼでは、毎年ギューギュー鳴いています。冬に水のある場所は見当たらないので、当歳変態組なんでしょうかね。

というわけでどこかにツチガエルの幼生いないかなぁ?と思い、去年ツチガエルを見かけた某池へ。
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雨の中一時間ぐらい探しましたが、

ご覧ください。
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でっかいヤゴが採れましたw

ちなみにツチガエル成体はこちら。
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うちの近所で捕獲した個体です。イボガエルとか呼ばれて世間の人気ないようですが、わたしはツチガエルかなり好きです。このくりっとした目の無垢な顔。オシャレな水玉模様。なんといっても主張し過ぎない控えめな鳴き声が激萌えです。クサイと言われてますけどこの状態(たぶんとてもストレスを感じている)でスンスンしても特に問題ありません。ちょう可愛いですよね~。わからなければまあ、ニホンアマガエルでも愛でておくがよろしい。

さてここ最近、自然考旅と別の活動(部活)でアカガエルの産卵地をかなり精力的に見て回っているのですが、そういえばツチガエルらしきオタマジャクシ見ませんね。泥の中とかに潜ってるんでしょうかね。
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ツチガエル幼生探しの帰りに寄った湿地。アカガエルの卵塊がたくさん見られました。電柵で囲まれた保護池です。電柵の外は、イノシシが掘り返した跡がそこらじゅうにあります。イノシシやアライグマなどによる食害も、カエルが減少している要因になっているようです。

近寄ってみましょう。鳴き声も成体も未確認ですが、記録によるとニホンアカガエルかな。
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あっ、孵化している・・・・・・!!

というわけで在来種の「冬のオタマジャクシ」を見ようという今回のミッション、達成です・・・!

\(^o^)/


・・・次回はちゃんと旅に出る予定。ツチガエルの越冬幼生についてはもう一箇所(岐阜市じゃないけど)心当たりがあるので、続報ありかもです。乞うご期待。

余談:

織田信長に「本能寺が変!」と伝えたのは「ヒキガエル型の香炉」だそうな。カエル好きなのにそのエピソード知らんかったな~~

 

冬のオタマジャクシ 異常気象が生物を翻弄?
「岐阜の自然考 ふるさと ぎふの多様ないきものたち」P.72


難易度:★★★☆☆

f:id:aquatottotoday:20160129153105p:plainコメント:
ウシガエルの越冬幼生は公園の池などで割と見ることができるようです。特定外来生物ですので、見つけても、生体の状態で採捕地点から異所に運搬したり、その生体を異所に遺棄することはできません(もちろん無許可の飼育もNG)、ご注意。