読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「岐阜の自然考」をめぐる旅

見て知ることが第一歩。あふれだす身近な自然への愛情を18名の執筆者が語るエッセイ『岐阜の自然考』。その舞台をめぐる旅に出ます。

壁から浪漫・シカマイア

地形・地質

今回のテーマは「シカマイア」です。シカマイア。聞いたことありますか?「今から2.6億年前の古生代末期のペルム紀という時代に、大洋の真ん中にあったサンゴ礁に生息していた(自然考より引用)」二枚貝だそうです。古生物に疎いわたしは「岐阜の自然考」で初めて知りました。このシカマイアの化石、大垣の金生山から産出する石灰岩や大理石に大量に含まれていて、石材として建築物に使われているのを見ることが出来るらしい。え、どこですか?旧岐阜総合庁舎?旧岐阜総合庁舎・・・きゅうぎふそうごう・・・あっ、わかった!あそこだ!

 去年オープンした岐阜市図書館メディアコスモス。奇しくも、「岐阜の自然考」が世間にお披露目された場所。

f:id:aquatottotoday:20160208143115j:plain

の隣りの。
f:id:aquatottotoday:20160208143116j:plain

いま入れなくなってるとこや・・・・・・・・・・orz
f:id:aquatottotoday:20160208143117j:plain

旧岐阜総合庁舎は大正13年(1918年)建築、アールデコ様式のレトロな建物。
f:id:aquatottotoday:20160208143118j:plain
耐震性の問題で、平成25年3月31日をもって閉庁されたようです。「自然考」連載時には、まだ中を見ることができたんですね。実に惜しい。現在は解体を免れた部分はフェンスで囲まれ、中を覗くことはおろか、近づくこともできません。

あっ解説パネルあった。
f:id:aquatottotoday:20160208143120j:plain
シカマイア化石が見れたと言われる玄関と中央ホールの写真が!

おおおおおおおおお超かっこいいいいいいい。
f:id:aquatottotoday:20160208143121j:plain
この柱、床、全部大理石!あー見たかったー。

残念ですが仕方ありません。シカマイアの化石、現在は岐阜県博物館で見られるそうです。というわけで、
f:id:aquatottotoday:20160208143122j:plain
来ました県博。

撮影禁止なので見学だけですが、ありました!シカマイアの化石!!復元模型も展示してあります。二枚貝って聞いて、アサリくらいだと思いました?実は金生山のシカマイア、なんと長さ1mほどもある巨大な貝なのだそうです。ちょっとしたサーフボードみたい。
f:id:aquatottotoday:20160208143123j:plain
売店に、過去の企画展のパンフレット売ってました。あぁっ、旧岐阜総合庁舎の大理石、思いっきり載ってる。左下の楕円形のが、シカマイアの復元模型。本物の化石見ましたが、切断面なのでとてもこんな形の生き物とは思えません。そしてすごい数の重なり!はるか太古の地球の、想像もつかないような原始の姿に、ロマンが広がります。

ブログ的にはとりあえず「シカマイア見ました。終わり。」で良いかとも思いますが、やはりここは、載せたいじゃないですかシカマイアの!写真を!!・・・というわけで。

じゃん。来ました。
f:id:aquatottotoday:20160208143124j:plain産地です。大垣市・金生山化石館。さあ旅っぽくなってきました。

金生山、地元ではちょっとした夜景スポットとして隠れた名所。わたしも甘酸っぱい思い出が・・・いやそれは置いといて(ゴホン)、金生山は「日本の古生物学発祥の地」「古生物のメッカ」(大垣市HPより)として知られているそうです。シカマイアの学名「シカマイア・アカサカエンシス Shikamaia akasakaensis」のアカサカは、金生山の地名・赤坂から。(ちなみにシカマは著名な古生物学者・鹿間時夫さんへの献名)

うわー!館内のあちこちにシカマイアがー! (*゚∀゚)=3ムッハー シカマイア・シカマイア言ってたら、古生物ファンでもないのに段々愛おしくてたまらなくなってきました。
f:id:aquatottotoday:20160208143125j:plain
館内写真撮り放題です。真ん中の大きな化石、シカマイアの一部(右上の模型の赤い部分に相当)なのですが、幅が約80cmほどあり、復元すると殻長2mほどにもなるそうな。2m!2mの二枚貝て・・・!

「輪切り」になった面。左側の、合掌してるみたいな形が胴体の一番高くなってるあたりでしょうか。
f:id:aquatottotoday:20160208143127j:plain
この模様の入り方、建材としてもとても魅力的。

わかりやすい輪切り模型が。
f:id:aquatottotoday:20160208143128j:plain
復元模型の制作過程パネルとかありました。すげー!

県博にもあった楽しい想像図「赤坂石灰岩が堆積した頃の様子」。なんかへんな生き物がいる~w
f:id:aquatottotoday:20160208143129j:plain
古生代ペルム紀の海です。生物の90%から95%が絶滅したといういわゆる「P-T境界」の前ですね。左下にシカマイアさんの群れが!kawaiiiiiiiii!!!

ジオラマもありました。
f:id:aquatottotoday:20160208143130j:plain
シカマイア家族ーーー!これ1個1個が長さ2mと思って下さい、ちょっとした船団のようですがいいですかこれ二枚貝です

金生山化石館、シカマイアの聖地に認定です。他にも貴重っぽい化石がたくさんありました。こういうのにワクワクする少年少女はまだいるのかなー?みなさんもぜひ、太古の生命のロマンを感じに行って下さい。


シカマイア化石 岐阜総合庁舎の壁飾る
「岐阜の自然考 ふるさと ぎふの多様ないきものたち」P.66

f:id:aquatottotoday:20160208151426j:plain
難易度:★☆☆☆☆

f:id:aquatottotoday:20160129153105p:plainコメント:
旧岐阜総合庁舎は現在外観のみご覧いただけます。シカマイアの化石は関市の岐阜県博物館、写真撮りたい・触りたい方は、大垣市の金生山化石館がオススメです。